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デジタル製品によるシステム構成時の一般的な注意事項

DVIとHDMIの違い

  1. DVIとHDMIの伝送フォーマット
    DVIとHDMIの伝送フォーマットの大きな違いは「音声の有無」、または、「色差YPbPrに対応しているかどうか」です。
    DVI : 音声非対応、映像RGBのみ対応(DVIモード)
    HDMI : 音声対応、映像RGB+YPbPr対応(HDMIモード)
    HDMIモードではブランキング期間に音声情報とインフォフレーム情報が乗ってくることにより、ソース機器はシンク機器のEDIDを読み、シンク機器のEDIDがDVIであればDVIモードで出力し、HDMIであればHDMIモードで出力します。
    ※弊社HDC-H100はDVIモードのHDCP付きに非対応ですのでご注意ください。
  2. DVIとHDMIのコネクタ変換
    <HDMI→DVI変換>
    下位の規格に変換するので、必ず事前検証が必要です。
    ・DVIコネクタを持った表示機器がインターレース信号に対応していない場合がある。
    ・HDMIの音声が出力される場合もあり、音声信号の入力に対応していないDVI規格の 表示機器の映像にノイズが出る場合がある。
    <DVI→HDMI>
    上位互換の規格に変換するので、問題ないと考えられますが、表示器に民生用の ハイビジョンテレビを使う場合には入力対応解像度の確認が必要です。
    ・HDMI規格で規定されているPC系の解像度はVGAのみ(640×480)

著作権保護(HDCP)の注意点

  1. ソース機器(ブルーレイ等)に著作権保護(HDCP)のかかった機器がある場合、ソース機器とシンク機器(モニタ等)の間の機器は全てHDCP対応製品にする必要があります。
  2. 著作権保護(HDCP)のかかった映像信号は、録画が禁止されていますのでシステムで録画が必要な場合はHDCPがかかっていない映像のみの録画になります。
  3. 著作権保護(HDCP)のかかった映像信号は、アナログ映像に変換することが禁止されているので、システムを組む場合は注意が必要です。
  4. 著作権保護(HDCP)のかかった映像信号は、SDI信号に変換することが禁止されているので、システムを組む場合は注意が必要です。

EDIDにより発生する問題の注意点

  1. 電源シーケンス(電源投入順番)
    DVI出力パソコンの中にはパソコン電源投入時、DDCラインから接続先のディスプレイのEDIDを読めなかった場合、映像を出力しないパソコンがあります。パソコン→モニタ間に専用のケーブル延長器がある場合など、ケーブル延長器の電源が入っていない場合、パソコンからはモニタのEDIDが読めない可能性がありますので、
    ① ケーブル延長器の電源は入れっぱなしにする。
    ② パソコン→モニタ間にEDIDエミュレータをいれる。
    ③ EDIDエミュレート機能内蔵製品を使う。
    など、注意が必要です。
    ※弊社COA-100HDMIHDC-H100は電源が入っていない場合はパソコンからモニタのEDIDは読めなくなります。
    ※弊社製品でEDIDエミュレート機能内蔵製品は、DDC-02VAC-HDMI分配器シリーズMSDシリーズCOA-T100DVIHDC-TD100COS-100HDMICOS-S100HDMI になります。
  2. DVI分配器に固定のEDIDが設定されていた場合、 ソース機器はDVI分配器のEDIDに書かれている最大解像度で出力します。
    シンク機器(モニタ等)が出力された最大解像度に対応していなかった場合、シンク機器には表示されない場合があるので注意が必要です。
    ※弊社DDC-02VAC-HDMI分配器シリーズMSDシリーズはEDIDエミュレータ機能を搭載しており、EDIDの最大解像度を変えることが可能です。
    ※弊社VAC-DVI分配器シリーズのEDIDは固定ですのでご注意ください。
  3. シンク機器(モニタ等)がディープカラーに対応している場合、ソース機器はシンク機器のEDIDからディープカラー対応と判断し、ディープカラーで出力する可能性があります。(ソース機器がディープカラー対応の場合)
    ソース機器とシンク機器間にある機器がディープカラー非対応の場合、映像が乱れたり表示しないことがあるので注意が必要です。
    ※弊社機器ではIMP-300HDMI-ADDC-02COA-T100DVIが、1080p以上のディープカラー非対応品です。

デジタル音声使用時の注意点

  1. リニアPCMとビットストリーム(圧縮音声)
    デジタル音声には大きく分けてリニアPCMとビットストリームがあります。
    リニアPCM   : 非圧縮
    ビットストリーム : 圧縮
    リニアPCMは圧縮されてないのでどの機器でも対応していますが、ビットストリームは圧縮音声ですので、受け側装置が圧縮音声に対応していないと、正常に音声が出力されませんので注意が必要です。
    リニアPCMのサンプリング周波数はHDMI機器では32kHz、44.1kHz、48kHzが標準対応になり、それ以外は対応していない機器がありますのでサンプリング周波数にも注意が必要です。
    ※弊社COS-100HDMICOS-S100HDMIはサンプリング48kHz専用ですのでご注意ください。
  2. デジタル→アナログ音声変換
    ソース機器からのデジタル音声をデジタル→アナログ変換する場合は注意が必要です。(音声をマルチチャンネルで出力している場合)
    音声がマルチチャンネル出力の場合、解説などが1~2チャンネル以外に入っている場合があり、デジタル音声→アナログ音声変換でアナログステレオに変換する場合などは、1~2チャンネル以外に入っている音声が消えてしまう場合があります。
    デジタル→アナログ音声に変換する場合は、ソース機器から2チャンネル出力(ダウンミックス)するようにしてください。

ケーブル選定の注意点

  1. HDMIケーブルにはハイスピードケーブルとスタンダードケーブルがあります。
    スタンダードケーブル : ドットクロック75MHzまで対応(720p、1080i)
    ハイスピードケーブル : ドットクロック340MHzまで対応
    1080pやディープカラーを使用する場合はハイスピードケーブルを使用する必要があります。
  2. HDMI、DVIのケーブルを延長する場合は、専用のケーブル延長器かケーブル補償器を使用する必要があります。
    ■ 専用のケーブル延長器
    COA-100HDMICOA-100DVI : 同軸ケーブル5本(3C-FB)により最大100メートルまで伝送可能
    COS-100HDMICOS-S100HDMI : 同軸ケーブル1本(5C-FB)により最大100メートルまで伝送可能 (デージーチェーン可、リクロッカ使用時100メートル以上伝送可)
    HDC-H100
    HDC-D100 : ツイストペアケーブル1本(CAT5e、CAT6)により最大100メートルまで伝送可能
    ■ ケーブル補償器
    VLC-30HDMI-AVLC-30DVI-A : HDMI、DVIケーブルを最大50メートルまで延長可能

シンク機器(モニタ)選定の注意点

  1. オーバースキャン表示
    シンク機器にハイビジョンテレビを使用する場合、PC用モニタと違いオーバースキャンされて表示される可能性があります。
    オーバースキャン表示された場合、PC画面の外側が消えてしまう場合がありますので ソース機器にパソコンがある場合は、テレビ側の設定メニュでオーバースキャン機能をOFFにする、または、ドットバイドット表示を選択するなどの対策が必要です。
    ※弊社MSDシリーズを使えば、スイッチャ側でモニタに合わせた出力表示サイズの調整が可能です。
    ※弊社MSDシリーズではオーバースキャンされた場合に画面を小さくする機能があります。
  2. 入力対応解像度
    シンク機器の選定で業務用モニタや業務用プロジェクターは入力対応解像度が広範囲にカバーされていますが、テレビなどでは入力対応解像度がHDTV系(1080p、1080i、720p、480p、480i)と一部のVESA PC系解像度に限られている場合があります。 PC系の解像度を入力する場合などは、入力対応解像度が対応していないため正常表示されない場合があるため、テレビをご使用の場合はご注意ください。
  3. 1920x1080解像度
    デジタル出力の1920x1080の解像度にはHDTV系のCEA-861規格の1080p(148.5MHz)とPC系VESA CVT規格の1920x1080(Red-Blanking:138.5MHz)があります。PCからの出力の場合、1920x1080と書かれていてもVESA CVT規格かHDTV系のCEA-861規格なのかわからない場合が多いので注意が必要です。
    ※弊社COS-100HDMIはHDTV系のCEA-861規格の1080p(148.5MHz)対応でPC系のVESA CVT規格の1920x1080(Red-Blanking:138.5MHz)には非対応です。
  4. .動き適応型IP変換
    ソース機器(ブルーレイ等)からインターレース出力(1080i等)される場合は、シンク機器(モニタ、プロジェクター等)が動き適応型IP変換に対応しているか確認が重要です。シンク機器が動き適応型IP変換に対応していない場合、Excel画面などの静止画で横線が多い画面はゆれたようになるためシンク機器の選定には注意が必要です。 ※弊社MSDシリーズでは動き適応型IP変換に対応しています。
  5. リアルドット表示
    モニタやプロジェクターにはスケーラが入っており、入力解像度を拡大または縮小してモニタに表示しています。 モニタやプロジェクターの表示を最大限きれいに表示すためには、拡大、縮小が行われない解像度でモニタやプロジェクターに入力することが重要です。
    モニタやプロジェクタにはリアルドットがあり、リアルドットの解像度でモニタ、プロジェクタに入力すれば最大限解像度がきれいに表示されます。シンク機器(モニタ、プロジェクター等)のリアルドットをふまえた出力解像度設定が重要です。 (例:プロジェクターのリアルドットが1920x1080の場合、プロジェクタには1920x1080の解像度で入力する)
  6. 表示アスペクト比保持
    ソース機器からの映像出力には、いろいろな表示アスペクト比があります。 HDTV系は16:9、SDTV系は4:3、PC系映像では4:3、5:4、15:9、16:9、16:10など多種類の表示アスペクト比があり、円を真円で出す場合はシンク機器側にアスペクト比保持機能を持っている必要があります。
    機器選定の際はアスペクト比保持機能を持った機器の選定が必要です。
    ※弊社MSDシリーズではアスペクト比保持機能があります。